2009年6月10日水曜日
Part 3
1. 記者:イギリスでJohn Waiteが300人の観客の前で演奏するのを観ました。 Bad Englishの曲にあなたがいないのはさびしいと思いました。
ディーン:ジョンのことは大好きだし、僕が好きなボーカリストの一人だよ。 今でもいい友達だ。 でも、ここにいる二人(ニールとジョナサン)が僕を見つける前は、僕は無名な一人だったよ。実際、僕は老人ホームで働いていたんだ。 だから今はとても幸運だと思っているし、感謝している。
2.記者:アーネル、バンドに加わる以前にJourneyのコンサートをみたことがありますか。
アーネル:Never. (だから全てのことがとても不思議に感じました。)
記者:コンサートのDVDは持っていましたか。
アーネル:イエス。 でも最初の正規盤は、バンドのメンバーからもらった。 恥ずかしいことかもしれないけれど、僕の国では海賊盤が横行しているので、そういうDVDに頼っていた。 今はちゃんと正規のものを持っている。(笑) 海賊盤をサポートしている人たちにいうよ!(笑) ロックンロールをささえよう、正規のものをね。
3.記者:あなたは全く違う国から来ていますが、他のメンバーと文化的な違いからぶつかったことはありますか。
アーネル:ないです。 彼らはとても温かく、Open Armsで自分を迎えて、支えてくれた。 ステージ上でのとるべき態度なども教えてくれて、とても助かった。
ニール:彼は何をすべきか知っていたよ。
ディーン:アーネルは性格がいい。 僕たちのところに来たときから、バンドに溶け込んだ。
アーネル:Because I was very very ( ). 笑
ジョナサン:アーネルについていいところは、バスで場所をとっていたことだ。笑
ニール:大きな箱!!
ジョナサン:いつでも大きな箱をもっていたんで、言ったんだ。 ”そんなのもって歩き回れないだろ。かっこ悪い”
アーネル:たぶんそれが一番恥ずかしいことだったかも。
ジョナサン:だから箱はやめさせた。 今はスーツケースだ。
4.記者:(アーネルと一緒にいることで、初期の感情を取り戻した感じですか)
ニール:アーネルは本当にすごいところから来たよ。 彼は俺達にとって、スティーブ・ペリーが去った時以来足りなかったパズルの1枚だ。 俺達がスタジオに一緒に入った瞬間からケミストリーが起こったのさ。 一緒に話し合ってとか、いろいろ試してみてとかではなくって、本当にただ”起こった”んだ。 俺達ははじめに戻ったんだ。 まさに復活だ。
ジョナサン:アーネルの反応を様々なところで見るのがおもしろかった。 初めてのチリでのコンサートから、ラスベガスまで。 アメリカに入る時、immigration paper(入国の書類)についてどうしたらいいのか格闘していたときとか。 笑。 でも、彼は成長して、コンサートをやるごとに良くなっていて、今彼はステージで自分のスタイルをちゃんと持っているよ。
ロス:コンサートを見た多くの人が、同じ感想を言うんだ。 ”彼は前からいるようだ”とね。 私たちは本当にずっと前から一緒にいるようなケミストリーがある。
ジョナサン:彼は私に鳥肌を立たせる唯一のボーカリストだ。
ニール:本当にそうだな。
ジョナサン:彼が今度はシュガーの番だ。笑
アーネル:バスでお返しするよ。
5.記者:子供や若者に対するチャリティーに参加していますか。
ジョナサン:ちょうどサクラメントで、スタジアムでのチャリティーのコンサートやオークションをしたところだ。 600,000ドルぐらい集めたよ。 教育委員会にも協力しているよ。 学校にも寄付をしている。 子供たちの存在は、自分達の活動の中で大きな位置を占めている。 Make A Wish (重い病気にかかっている子供たちの願いをかなえる団体)にも協力している。 無料のチケットや会場へのリムジン送迎というようなかたちでね。 私は、Make A Wishのサンフランシスコ支部の役員でもある。 白血病の団体にも協力している。
6.記者:あなたたちはいつも同じセットリストですか、それとも変えていますか?
ジョナサン:よく変えている。 今はRevelationからの多くの曲をやっているし、古い曲よりも新しい曲に集中するようにしている。 アーネルはとても良いからね。 でも、多くの曲からセットリストを選ぶことができるよ; Raised on Radio, Infinity...や Revelationなどから。 世代もミックスしているしね。 大体50曲ぐらい準備しているよ。
司会者:Thank you, Journey!
Part 2
1.記者:Faith In The Heartland がRevelationに含まれたのはなぜですか。
ジョナサン:プロデューサー(ケヴィン・シャーリー)がこの曲を好きだった。 彼はこの曲について自分の考えをもっていた。 だから、この曲がアルバムに入ったのは彼の責任だよ。 全員(笑)。 彼は、この曲は録り直すべきだと強く主張したから、私達はそれに従った。 結果としてRevelationによく合っていると思う。
2.記者:Journeyのマジックがまた戻ってきたところで、まもなく次のスタジオアルバムの製作とりかかるのでしょうか。
ジョナサン:イエス。秋にははじめる。
3.記者:ロックスターはオフステージだと普通の人だと思いますが、これまでで印象的だったことや恥ずかしかったこと、特に新しいシンガーの方がバックステージではどんな人か教えて頂けますか。
アーネル:( )
ジョナサン:アーネルにとっての最初の大きなコンサートはチリのフェスティバルだった。 ステージが始まる前、アーネルはとても緊張していたんだ。 テレビカメラは、3,000万人の視聴者にコンサートを中継することになっていたよ。 アーネルは私に向かって、”ウチに帰ってもいい?”と聞いたんだ(笑)。 だから、私は”NO"と答えたよ(笑)。
アーネル:まずこれを終わらるんだという感じで(笑)。
ジョナサン&アーネル:あれはおもしろかった。
3.記者:近々DVDがリリースされる予定は?
アーネル:マニラ・コンサート(今年3月に日本ツアーの後に行われた)のDVDが12月までに発売される予定なので楽しみにしていて下さい。 大きなコンサートだった。
ニール:2時間半か、3時間近く演奏した。
ジョナサン:最新のハイビジョンカメラで撮影したから、映像はとても美しいよ。 観客は3万人だったね?
アーネル:僕たちの顔の吹き出物まではっきり見えるよ。 笑
ニール:たくさんあるよ。笑
ロス:3月にアジアに行って、日本やマカオで演奏した。 アーネルの故郷の人々にDVD用のライブをスタジアムで行い、最終地のハワイでいくつかコンサートを行った。 これは、今回のツアーの第2部で、夏にはアメリカでツアーをする。
4.記者:マニラでは3万人のオーディエンスということでしたが、スウェーデンについていえば、34,000人です。 (会場喝采)
アーネル:You're very very conservative.
ジョナサン:ロックンロールはしっかり生きているね。
5.記者:バンドの東洋的なコガネムシのロゴは、どのようにして考えついたのですか。 バンドの音楽には東洋的なものは何もないですよね?
ジョナサン: いや、あるよ。 非常に東洋的な方向性のある曲もいくつかある。
ニール:インフィニティのOpened The Doorという曲をあなたは聞いたことがある? とても東洋的だよ。 俺は東洋的な影響を多く受けている。 だから、あなたは全然正しくないよ。
ジョナサン:私達の音楽は基本的にアメリカンロックだけど、実験的なことをするよ。 シンボルについていえば、コガネムシ(スキャラブ scarab)は、Journeyという名前を象徴し続けている。 再生・復活を続けている。 そして、スキャラブは何年も私たちに幸運をもたらしていると思う。 神秘的な存在だよ。 スキャラブと一緒に私たちも生き抜いてきた。 私たちは、何回再生したかな・・・?
ニール:人々はスキャラブとJourneyを結びつけている。 神秘的な力であり、創造性でもあるんだ。
ジョナサン:いわば”お守り”だ。
ニール:確かにそうだ。
5.記者:ニール、あなたは過去にヤン・ハマーと共演など多くのソロ作があります。 今、Journeyは復活した状態ですが、ソロ作を作る時間はありますか。 それとも2-3年は保留という感じですか。
ニール:確かに今俺はとても忙しいし、バンドに集中している。 ソロ作をやれるときは来るだろうし、あまり心配していないよ。 今はバンドとツアーをして、秋にはしっかりと準備した状態でスタジオに入りたいと思っている。
記者:(サミーヘイガーの最新のアルバムに収録されている曲などはいつ作られたのですか。)
ニール:いくつかは結構前だよ。 今でも曲作りを続けている。 Journeyの音楽には合わない曲のアイディアもたくさんもっている。 曲作りを家でするときは、ヒット作を作ろうとか、こういう音楽を作ろうとか事前に考えているわけではない。 後から聴いてみて、これはサミーが好きかもしれないとか考える。 実験的に取り組めるのはいいことだよ。
6.記者:ディーン、あなたはここで前回Mother, Fatherを歌いましたが、素晴らしい歌声でした。 ソロ作を作ろうと考えたことはありますか?
ディーン:Never! (笑) 僕の仕事はドラマーだし、歌えるチャンスを与えてもらえるだけで嬉しいよ。 11,12歳の時、彼らの曲を練習していたんだ。 とてもアーネルと張り合うことはできないよ。
記者:私たちは本当に、本当にあなたの声が好きです。
ディーン:ありがとう。
ニール:ディーンは確かに俺達の隠れ兵器だ。
7.記者:次のツアーでデンマークも候補に入れて下さい。 ディーン、あなたは世界で最高のロック・ドラマーです。 (喝采)
ディーン:確かにそうだな~!!(笑)
記者:もちろんですよ。 今日のステージで、2分間あなただけの時間があるといいのですか。
ニール:今日は、Where did I lose your loveという新しい曲をやるんだけど、最後にドラムソロがあるんだ。 俺はソロを長くやるように言っているんだけど、君からも勧めてよ。
記者:それは最高ですね。 スカンジナビアに来てくれてありがとうございます。
ジョナサン:Deen's got some sugar.
2009年6月9日火曜日
Part 1
1.記者:新しいシンガーを迎えての今回のツアーはいかがですか。 手ごたえは感じていらっしゃいますか。
ニール:もちろん! 観客動員数も良いし、オーディエンスも以前にも増して熱心だ。 とても順調だ。
ジョナサン:Revelationは、スティーブ・ペリーが去って以降最高の75万枚のセールスをあげている。 それがすべてを語っていると思う。 この体制での初めてのリリースとして、とても素晴らしい。 昨年は多くの人の前で演奏した。 経済状況は良くなかったかもしれないが、私たちはそれを感じなかった。 どこでも満席だった。 みながアーネルを見たがっていた。 Journeyは復活した!
2.記者:2,3年前に、フロリダで初期の曲を含めて3時間演奏したのを見ました。 来年はバンド結成35周年ですが、あの時のように初期の曲で3時間演奏する予定はありますか?
ジョナサン:観客の一部はチケット代を返金して欲しかったみたいだ。 彼らは初期の曲は好きじゃないんだ。
ニール:曲すら知らなかった。 俺達が古い曲を演奏し始めたら、ただのウォームアップだと思ったらしい(笑)
記者:では、それはやらないということですね。
ロス:Never. 40周年まではやらないよ。
3.記者:前回ここで演奏してから、2回もシンガーが交代していますね。 彼らに何が起こったのですか。
ジョナサン:スティーブ(オージェリー)は、喉を痛めたんだ。 病気になって・・・感染症の一種にかかってしまった。 彼はまた歌えるようになったけれど、このバンドで求められているレベルまでには達しなかった。 それでジェフが、いわば一時的にという感じで参加した。 彼と続けるか、そのまま帰るかのチョイスしかなかったが、ジェフのおかげでデフ・レパードとのツアーを終えることができたんだ。
ニール:はじめは、うまくいくと思ったんだ。 でも性格的に合わなかった。 だからまたシンガーを探し始めて、アーネルを見つけた。 彼は本当にゴールデンボーイだよ。
4.記者:アーネル、あなたはJourneyを初期のころから知っていましたか。
アーネル:イエス。 Escapeから(その前からは・・・?という質問は聞き逃した感じ)。 その時は10歳ぐらいだったかも。 ごめんね、みんな(笑)。
ニール:彼は多くの曲を知っているよ。 でも知っていることも覚えていないくて、俺が何か弾き始めると、”あーその曲ね”といって歌い始めるんだ(笑)。
アーネル:年を経て、昔の曲も掘り下げるようになり、新旧両方の曲を味わうようになった。
5.記者:スウェーデンの記者の一人が先週、Journeyはヒット曲1つのバンド(”One hit, One band)だと書いていました。 彼に、バンドにはもっとヒット曲があることを教えてあげてください。
ニール:多分Don't Stop Believin'のことを言っていると思うんだけど、アメリカでは私たちは15曲のトップテンヒットがある。 RevelationからはAfter All These Yearsがアダルト・コンテンポラリー部門で1位になったので、それもヒット作のグループに含めることができる。 ま、どんなバンドでも、その1曲で知られているという曲があるよ。
ロス:1曲のヒットで、35年活躍し続けることができたバンドなんて、私は知らないよ。
6.記者:フェスティバル参加だけではなく、単独ツアーのような広がったかたちのヨーロッパツアーの予定はないですか。
ニール: 今回は1か月だが、行っていないところもあるので、もっと多くのところに行きたいと思っている。 フェスティバルに参加すると、より多くの人の前で演奏できる。 多くのプロモーターは、俺達がソフトすぎると思っているが、俺達は、そうではないことを証明するためにここにきた。
ジョナサン:3,4年前と同様に、イギリスではよく活動をしている。 80年代にはヨーロッパにはこなかった。 スティーブ・ペリーが、なにか理由があって来たがらなかったからね。 またヨーロッパで新たなファンを掘り起こして、より多くの場所に行きたいと思っているよ。
ロス:私たちが80年代の最高潮の時に、ヨーロッパに来なかった。 来れたはずなのに。 ほんの3,4年前からここのマーケットに入ってきたんだ。 だからこれはまさしくほんのスタートだと思っている。
ニール:アメリカではみなアーネルを始めて見た。 すべての目が彼に注がれていたんだ。 ヨーロッパでもきっとそうだろう。 彼が歌う時、みんなが驚くよ。
7.記者:成功といえば、Revelationのアーネルのボーカルが素晴らしいのはもちろんですが、個人的に作曲の面でも過去作をうわまっていると感じます。 なぜでしょうか。
ジョナサン:他には誰もいなくて、ニールと私だけがこれに取り組んだんだ。 私たちは何をすべきがよくわかっていた。 そして一緒にマジックを起こしたんだ。
ニール:かつては、俺達が何を演奏すべきかとかいろいろ注文をつけるやつがいたよ。 Revelationではそういうことは考えなかった。 そしてこのバンドはあまり準備をせず、即興的にぱっとやる時が一番いい状態だと思う。 毎日曲をレコーディングやアレンジを重ねて、アーネルは歌詞とメロディーを覚えて次の日歌うという感じだった。
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